今回はビンディングの取り付け方について話していきます。
ビンディングは体の動きをボードに伝える大切な役割りをしています。
けれども、取り付け時に「センタリング」という調整ができていないと、その役割を果たすことはできません。
センタリングってなに?やり方がわらないよ…
そういった方のために、今回の記事では自分でできるセンタリング調整の方法を紹介します。
調整ができるようになれば以下の効果が期待できます。
- まっすぐ滑れるようになる
- ターンで転倒しにくくなる
- ジャンプが安定して飛べる
作業は思っているより簡単で、初心者の方でもできる内容なので安心してください。
それではビンディングのセンタリング調整をやっていきましょう!
センタリング調整はなぜ重要なの?
センタリングとは、ボードの中央にブーツが乗るように調整する作業のことをいいます。
よく間違われるのが、ビンディングをボード中央に取り付けてしまうことです。
実際に筆者もそのように思い込んで間違ったセッティングをしていました…
正しくは、ブーツ(足)がボードの中央に乗るように取り付けることをおさえてください。
センタリングができていないと、ボードに対して重心がずれたまま滑っていることになります。
例えばつま先側にずれている場合ですが、これを極端に言うとつま先立ちでずっと滑っている状態です。
そのような体勢だと辛いですし、ボードコントロールが難しくなってなかなかスノーボードが上達しません。
なので、ボードの上に自然な状態で立てるようにするためにセンタリング調整が必要になってきます。
滑りにくいと感じたら要チェックです
センタリング調整って実は経験者でも意外に知らない人が多いです。
なぜなら、調整が出来ていなくても案外滑れてしまうからなんです。
あなたも滑っていて次のように感じたことはありませんか?
- 直滑降をするとどちらか一方のエッジが引っかかる
- トゥーサイド・ヒールサイドどちらかのターンがやりにくい
- キッカーなどでジャンプすると体勢をくずしてしまう
もしこのように滑りにくいと感じたのであれば、意外とセンタリングができていないのが原因かもしれません。
次の項目でチェック方法を紹介するので、今一度ご自分のセッティングが大丈夫か見直してくださいね。
センタリングのチェック手順と調整方法
それではチェック手順と重要ポイント、そして調整方法を紹介していきます。
センタリングをチェックする手順
まずはボードにブーツとビンディング取り付けて、センタリングできているかを見ていきます。
- ブーツのひもを軽く締める(はいている状態に近づけるため)
- ボードとビンディングを固定する
- ブーツをセットする
- ボードを裏返してブーツのつま先とかかとのはみだし具合を見比べる
ボードのソール側から見ると、つま先とかかとの出ている幅がわかりやすいです。
この方法で見比べて、つま先とかかとがボードから均等に出ていればセンタリングができています。
かかとの出すぎはダメです
絶対にダメというわけでありませんが、まだ新しい道具に慣れていないうち、滑り慣れていないうちは避けた方が無難です。
なぜならかかとは体重がのりやすいため、ヒールターンでこけやすくなったりキッカーでまくられる原因になるからです。
筆者は昔ギアを新調した時、かかと側にずれていることに気づかず、キッカーでまっすぐ飛べない状況に陥ったことがありましたね(泣)
ビンディングの種類によっては、ど真ん中にブーツを持ってくることができない場合があります。
この場合は、かかとよりつま先側に多くずらすことを優先して取り付けましょう。
つま先側にかかる体重は母指球(指の付け根)なので、かかとよりも多少つま先側にずれていても問題ありません。
センタリングには2種類の調整方法があります
調整方法はビンディングのメーカーによって異なり、そのタイプは2種類にわかれます。
- センターディスクで調整するタイプ
- ヒールカップで調整するタイプ
まずはセンターディスクで調整するタイプを説明します。
このタイプはディスクを縦方向にして位置をずらし、ブーツが中央になったところで固定します。
代表的なメーカーは以下のとおりです。
- Burton
- FLUX
- Salomon
次にヒールカップで調整するタイプですが、こちらの代表的なメーカーは次のとおりです。
- UNION
- DRAKE
このタイプはヒールカップが稼働式になっているので、その部分を出したり引いたりしてブーツの位置を調整をします。
ヒールカップでセンタリングが完了すれば、ディスクを横方向に使ってスタンス幅の細かな調整をすることができます。
以上、2種類のセンタリング調整方法について解説しました。
センターディスクでセンタリングするタイプは、ビス穴の5ミリ間隔の位置でしか調整ができないので注意してください。
どうしても確実にセンターを出したい方は、ヒールカップとディスクの両方からアプローチできるヒールカップが稼働するタイプを選びましょう。
まとめ
ここまでスノーボードとビンディングの取り付け方で重要な、センタリング調整について紹介してきました。
- ビンディングではなくブーツがボードの中央にのっていることが重要
- ボードの裏側から見るとつま先とかかとのずれ具合が比較しやすい
- ディスクで調整するタイプとヒールカップで調整するタイプがある
- かかとが出すぎていると転倒しやすくなる
以上のポイントをふまえて取り付けをすれば、調整作業は難しくありません。
ぜひ一度ご自分のセッティングを見直して、センタリング調整にトライしてくださいね。