これからキッカーにチャレンジする方、かっこよくジャンプしたいですよね。
けれどもケガだけはしたくない、そう誰もが思うことではないでしょうか?
そこで今回は、ジャンプの成功率を上げるために大切な意識の仕方について紹介します。
その意識の仕方とはずばりこうです!
- オーリーをして高く飛ぼうと思わない
- まずはキッカーをやり過ごすイメージを持つ
この意識を持ってキッカーにエントリーすることで、侵入スピードやキッカーの形状に左右されずに安定したジャンプができます。
オーリーをせずにジャンプするってどうすればいいの?
オーリーをかける意識はしないけれど、実際のジャンプ時には自然なオーリーができている。そのような方法があります。
その方法についても後半でしっかり紹介していきますので、ぜひご一読ください。
この記事内容は以下の方に参考になります。
- キッカー初心者の方
- キッカーの恐怖心を和らげたい方
- ジャンプを始めてみたけどよく転んでしまう方
ジャンプの成功率を上がるためには、まず気合いを抑えてキッカーに挑戦しましょう
いざキッカーに挑戦するとき、「恐怖心」と「気合い(蹴って高く飛ぶんだ)」という2つの気持ちが入り乱れるものです。
お互いの気持ち強すぎると余裕がなくなってしまうので、どちらかの気持ちを抑える必要があります。
恐怖心は経験者でもなかなか消せません。なので気合い(蹴って高く飛ぶ)の気持ちを抑えていきましょう。
また、ジャンプは自ら飛ばなくても成功するものです。というのも、キッカーはある程度の進入スピードがあれば越えられるように設計されているからです。
そうすることで、気持ちに余裕ができ体がほぐれ安定したジャンプへとつながります。
【失敗談】ジャンプの意識が強すぎることで生じるデメリット
オーリーを強くかけてジャンプするとどのような失敗があるのか、私が経験したことをもとに説明していきます。
オーリーの意識が強すぎることで生じるデメリットは3つあります。
- エントリー時の重力に押しつぶされる
- アプローチの姿勢が崩れる
- 空中でバランスを崩す
エントリー時の重力に押しつぶされます
キッカーへエントリーする時には重力がかかる場所あります。
その部分とは「フラットからキッカーが立ち上がる箇所」と「リップ(キッカーの先端)を抜けるまでの間」です。
重力を受ける場所に、強いオーリーをする意識を持って進入することは地球に立ち向かうようなものです。
当然、地球には勝てるわけがありませんから反発に耐えきれず押しつぶされ、キッカーへ駆けあがる時点で転倒してしまいます。
アプローチの姿勢が崩れます
オーリーする意識が強すぎると、体に力が入ってボードからお尻がはみ出たり、頭が出すぎたバランスの悪い姿勢になります。
この場合、お尻側に重心が行き過ぎているとステーンとまくられて腰を打ち付けたり、頭が出ているつま先側の重心だとつんのめってスーパーマンの状態で飛んでしまい胸を強打します。
初めのうちは恐怖心があり体がこわばっている状態です。
そこに「蹴って飛ばなきゃ」という意識が加わることで、更に体が硬くなり危険度が増してしまうわけです。
空中でバランスを崩します
飛ぶタイミングの理想は、ボードのテールがリップにさしかかった時です。
けれどもリップを見続けるわけにはいかないので、たいていの場合ジャンプするタイミングは早くか遅くのどちらかです。
経験が浅いうちは、ノーズがリップにさしかかるまでにジャンプしてしまう(早抜け)確率が高いです。
この場合、空中でノーズが下がり前のめりの体勢になってしまいます。
早抜けの状態でさらに強く蹴ってしまうと、前のめりの状態がひどくなり肩や頭から落ちてしまう最悪の事態になりかねません。
キッカーでオーリーをかける意識をせずジャンプする方法
ここまで話してきた中で重要なことは、『キッカーに対してやり過ごすという楽なイメージを持つこと』でした。
では、そのイメージをどのように体を動かして実現させればよいのかを説明していきます。
リップにさしかかったら次の動作をやってみましょう。
- 上半身を引き上げてる(頭のてっぺんを上に抜くイメージ)
- 両ひじを上げる(脇に握りこぶしひとつ分の空間があくぐらい)
- 前ひざを引き上げる(ひざ蹴りするイメージ)
- 後ろ足は蹴り上げず伸びた状態をキープしておく
リップの先を乗り越えるように次の意識をしましょう。
- リップの先に緩やかな丘が続いているイメージを持つ
- 丘の先に目線を送り、上半身と前ひざを引き上げて丘を乗り越えていく意識をする
以上が動作と意識の仕方についての説明です。
動作説明の中で後ろ足は伸びた状態をキープするとお伝えしました。
蹴り上げなかったら、なんだか空中で後傾姿勢になりそうだと思いますよね。
けれどもその心配はご無用です。リップの先を乗り越える意識と動作ができればテールに反発がかかり、後ろ足は空中でバランスの良い位置に戻ってきます。
テールに反発がかかって戻ってくるということは、自然にオーリーができていることになります。
まとめ
ここまで初めてキッカーに挑戦する方にとってジャンプの成功率を上げるには、オーリーをかける意識をせず、やり過ごすイメージ持つことの大切さについて説明してきました。
ジャンプの成功率を上げるために重要なポイントは次のとおりです。
- やり過ごすイメージを持つことで気持ちに余裕ができる
- オーリーをかける意識が強いと体が固くなり重力の反発を吸収できなくなる
- 恐怖心がある頃に自ら飛ぶ意識が加わってしまうと、ボードから軸がずれたバランスの悪い姿勢でアプローチしてしまう
- 必要以上に蹴る力が強くなるため、空中で前のめりの姿勢になってしまう
- リップの延長線上を乗り越える意識を持ち、上半身と前ひざの引きあげ動作をすれば自然なオーリーをかけられる
この記事で紹介した後ろ足で蹴らずにジャンプする方法は、地形のギャップや駆けあがりでも行うと気持ちよく飛べるので、ぜひ参考していただき実践してくださいね。