スノーボードで滑っていて、つま先側・かかと側のどちらかで引っかかりやすいってことはありませんか?
筆者はつま先側で引っかかりやすく、ボードの真ん中に乗れていない感覚があったんですよね。
そのようなときは、ビンディングのセンタリング調整を考えてみるといいですよ。
実際に筆者は、センタリング位置を変えてみたところ、滑りやすくなったと感じています!
そこで今回は、UNIONビンディングのヒールカップを使用して、センタリングを微調整する方法を紹介していきます。
ずばり、その調整の方法とは次のことです。
ヒールカップの目盛りを、※左右で違う数字に合わせよう
※1つのビンディングの左右です
当記事はセンタリングについての本当に細かな話になりますので、「乗り位置でそんな細かいことは気にしていないよ」って方はスルーしてくださいね。(笑)
もし気になる方は、どうぞ最後までお付き合いください。
「センタリング調整が何なのかわからないよ」という方は、まずは次の記事を参考にしてくださいね。
ビンディングの正しい付け方!センタリング調整は初心者でもできます
UNIONビンディングは、ヒールカップの調整でセンタリングの位置が変わる
まず筆者が使用しているギヤのサイズと、スタンスの角度について紹介します。
- ブーツはDEELUXの25.5センチ
- ビンディングのサイズはMサイズ
- 取り付け角度は前脚が21度、後ろ脚がマイナス3度のダックスタンス
以上のような状態で、ボードにビンディングを取り付けています。
取り付けの際に、ヒールカップの目盛りの合わせ方によってセンタリングの位置が以下のように違ってきました。
かかと寄りのセッティングは「こけやすそう」と苦手意識がありましたので、つま先寄りで取り付けました。
これで数日間滑ってみましたが、どうもトゥーサイドターンの中盤や壁への進入時につま先が引っかかる感じがするわけです。(筆者の技術不足でもありますが…)
センタリング調整でセンターディスクを使いたくない
ヒールカップでの調整方法が他にないなら、あとはセンターディスクを使うしかありません。
けれどもセンターディスクを縦向き使うと、以下のようなデメリットが発生します。
- スタンス幅の微調整ができなくなる
- 衝撃などでビスが緩んだ時、ビンディングが左右にずれてしまい滑りにくくなる(前後のずれはスタンス幅が変わるだけなので何とか滑れる)
筆者はスタンス幅を細かく調整したい派なので、やはりセンターディスクは横向き(前後方向)に使いたい。
なので、センターディスクを使ってのセンタリング調整は断念しました。
UNIONのヒールカップを使って、センタリングを微調整する方法
「このまま、つま先寄りのセッティングで慣れていくしかないか…」
と、あきらめつつも何か解決する手はないかとビンディングをばらしていたところ、ある方法を考えつきました。
その方法とは、「ヒールカップの目盛りを、※左右で違った数字に合わせみよう」(※1つのビンディングの左右)です。
どのような調整方法なのか、次に紹介していきますね。
①固定されている4カ所のネジをすべて外す
②ヒールカップのメモリを合わせる
ヒールカップを握って、力を入れて引っ張ったり押し込んだりして目盛りを合わせていく(意外に力が必要です)
この調整をすることで、だいたいボードの中央にブーツをセッティングできるようになりました。
③目盛りが合わせられたら、4カ所のネジを締め固定する
今でもこのセッティングで滑っていますが、トゥーサイドで引っかかるような違和感もなく、ヒールサイドでも気持ちよく乗れているように感じます。
ちなみに筆者はダックスタンスですので、両足とも下図のようなセッティングにしています。
まとめ
ここまでUNIONビンディングのヒールカップを使って、センタリングを微調整するという細かい内容の話をしてきました。
調整方法のポイントは以下のとおりです。
- ヒールカップの目盛りを、角度を振った方を小さい数字、反対側を大きい数字に合わせる
- 4カ所のネジを取り外せば、ヒールカップを移動させられる
- ヒールカップの出し入れは意外に力が必要
筆者の場合、今回紹介した方法でセンタリング調整はうまくいったと感じていますが、これが全てにあてはまるものではないのでご留意ください。
その理由は、使用しているギヤやサイズの違い、個人の骨格やバランス感覚の違いなど、さまざまな要因が絡んでくるからです。
なので、ひとつの手段として参考にしていただき、あなたのベストな乗り位置がみつかるきっかけとなれば幸いです。
センタリング調整は奥が深いですが、これもまたスノーボードの魅力のひとつですね。