グラウンドトリック180(ワンエイティ)に挑戦し始めたよ、またはこれから始めるよって方にお尋ねします。
滑走中に、ジャンプしてボードを回転させるって怖くないですか?
あと、すでに挑戦してみた方でこんな経験はなかったですか?
回転が足りなかったり180度以上回ったりして、着地でエッジが引っかかり逆エッジで大転倒してしまった…
逆エッジって、不意に起こるから受け身が取れずとても痛いですよね。
よくメディアで流れているハウツーには「このタイミングでオーリーして~」などとありますが、最初からジャンプして技を繰り出すのはすごく難しいと思います。
なぜなら、ジャンプするための力をためる姿勢とかタイミングなどを一気に身につける必要があるからです。
「高く飛びながら回すんだ」と、飛ぶことに集中してしまうと失敗ばかりでなかなかうまくなれません。
なのでこの記事で、技を習得するためのコツとしてお伝えしたいことは、「まずはジャンプをしないこと」です。
後半では、ジャンプしないことをポイントにした練習方法も紹介していきます。
この練習方法は一見遠回りするようにも思えますが、確実・安全にターンの途中で軽く技ができる「さらっと180」が最終的には身についていきますので、ぜひご一読くださいね。
今回の記事内容は以下のような方にタメになります。
- グランドトリック180に挑戦したけどうまくできない方
- グランドトリック180にこれから挑戦する方
- 「逆エッジはもうこりごりだ」って方
- 自然な流れで、さらっと180度回したい方
グラウンドトリック180をさらっとこなすためのポイント
「さらっと180」を習得するためには、まず以下のことを身につけていきましょう。
・回っていく感覚
・着地したときの姿勢
回転していく感覚をつかむこと
ボードをつけたまま回転させるには体のどの部分を回せばいいのでしょうか?
最初に思いつく回しやすい所といったら腕ではないでしょうか。
確かに腕を振って回転力を生むことはできます。
では、その回転力を足元に伝えるにはどの部分が重要になってくるでしょうか?
そう、それは上半身と下半身をつなぐ骨盤です。
いくら上半身を回したい方向に振っても、骨盤が回っていないと回転がロックされた状態になるわけです。
ワンエイティの場合、骨盤が90度くらい回ってしまえば残りの90度は足で合わせることが可能です。
なので、成功へのポイントの1つ目は骨盤を回していく感覚を身につけることになります。
着地の姿勢を身につけること
ジャンプばかりに気を取られていると、失敗ばかりで安定した着地の姿勢がいつまでたっても身に付きません。
着地の姿勢がわからないままですと、たまたま180を回せてもうまく着地できずに転倒する確率が高くなります。
なのでボードが180度回り切った時に、どのような目線や姿勢で着地すれば衝撃に耐えられるのかを身につけていく必要があります。
トリックは着地を決めてなんぼです!そして、さらっと着地を決めて次の滑りへとつなげた方が断然かっこいいと筆者は思います。
グランドトリック180をさらっとこなすための練習方法
前項で「さらっと180」を成功させるポイントは、骨盤を回していく感覚と衝撃に耐えられる姿勢や目線を身につけることだとお伝えしました。
ここからは、その2つのポイントを習得するための練習方法を紹介していきます。
全体の流れとしては、トゥーサイド・ヒールサイドどちらともターンしながら上半身を上下に動かし、ジャンプをせずにボードを180度回していきます。
- お尻を落とした低い姿勢でターンを始める
- 上半身を引き上げて、ボードが90度回るまでそのままの状態でターンを続けていく
- ターンの後半で上半身を低くして180度回るまで待ち続ける
以上のように練習していきます。
ここで上半身は上下運動のみで、腕を強く振ったりはしません。
回転力は、ターンすることによって自然に生み出されていきます。
練習するうえでのポイントは、上下運動を思っているよりもおおげさにしていきましょう。
次に目線について説明していきます。
まずはヒールサイド(フロントサイド180)ですが、この場合はターン前半から後半までずっと前(谷方向)を見続けましょう。
次にトゥーサイド(バックサイド180)ですが、こちらはボードが90度回ったくらいで後ろ方向(山方向)でやや下向きに見ていきましょう。
そのまま見続けてターンしていき、180度回り切った後で進行方向(谷側)に目線を送っていきます。
以上の練習方法を、ターンの途中で繰り返し行って習得していきましょう!
まとめ
ここまでグラウンドトリック180をさらっとこなすためのコツと練習方法を紹介してきました。
最も重要なことは、まずはジャンプをせずにボードを回転させていくことです!
ジャンプせずにトリックに挑戦することで、以下のことが身につきます。
- 骨盤が回っていく感覚を身につけられる
- 着地時の衝撃に耐えられる姿勢と目線を身につけられる
また練習方法では以下のことに気を付けていきましょう。
- 回転力はターンすることで生み出されるので、腕は強く振ったりしなくてよい
- 上下運動は思っているよりおおげさにしてみる
- フロントサイドの目線はずっと進行方向を見続ける
- バックサイドの目線は一度進行方向とは逆に向け、180度回りきってから進行方向に送っていく
以上のポイントをふまえて、ジャンプをせずにボードを180度回していく感覚を体に覚えさせていきます。
ある程度、回転がスムーズにできるようになったら、上半身を引きあげていたタイミングでピョンと飛んでみましょう。
そうすると、ターンの延長線上で自然に流れのある「さらっと180」ができると思います。
いえ…さらっとできるはずですので、ぜひ挑戦してくださいね!
あと、ジャンプをせずにグランドトリック180をする方法は、ジャンプ台でワンエイティに挑戦する前のイメトレにも使えるのでおすすめです。