スノーサーフィン、最近よく耳にしませんか?
新しくできたスタイルかと思いきや、スノーサーフィンこそがスノーボードの原点なんですよね。
雪山の壁を波に見立ててスラッシュをあげる動きなんかは、やっぱ渋くてかっこいいです。
筆者はサーフィンができませんが、スノーボードの原点を知りたい、スノーサーファーに近づきたいという思いで日々滑っております。
それを実現するためには、やっぱりボード選びが大切になってきます。
そこで今回はサーフィンができない筆者でも、スノーサーフィンの動きが楽しめるスノーボードと、乗ってみて率直に感じたことを紹介していきます。
GREEN.LABの紹介
筆者が現在使用しているボードです。どんな場面でも行きたいところに向かわせてくれて、地形遊びがさらに楽しくなった板です。
こちらの記事で詳しく書いていますので、どうぞ参考にしてください。
PLANA PUNKSの紹介
GREEN.LABの創業メンバーのひとりである、渡辺尚幸さんが立ち上げた純国産ブランドです。
PLANA PUNKSとGREEN.LABのコア材には、国産材100%の山喜ウッドコアが使われています。
長野県の木材を有効に使い山に潤いを与えていくといった活動からは、自然環境について意識させられるものがあります。
私見ですが、GREEN.LABとPLANA PUNKSはアート感が強く、前者が絵画のイメージで後者は音楽(パンク)のように感じますね。
BLACK PEANUTS 146
初め手に取ったとき、両足のビンディングをはめたとき、まず「小さい!」って思います。
そりゃあ全長が1460mmですからね。
また試乗した日は、前日に降った雨の影響でバーンは硬め。こんな小さい板で無事に下まで降りてこられるか不安でした。
けれども、いざ乗ってみると普段のボードと変わらずターンができるし普通に乗れる!
見た目とのギャップが違い過ぎてびっくりだったけれど、不思議な感覚でおもしろかった。
ツリーランエリアなんかでも、木の間をシュルシュルっと簡単にぬぐっていけそうです。さらに山の遊び方が増やせるボードだと思いますね。
BLACK PEANUTSは、元となっているモデルPEANUTSの廉価版です。ウッドコアの素材だけを変更して、コストパフォーマンスを上げています。
PRANA PUNKS プラーナパンクス 21-22 BLACK PEANUTS… PRANA PUNKS プラーナパンクス 21-22 THE PEANUTS ザ…SUPER SYNCHRO 156 HARDFLEX
幅広いノーズとシュッとしたテールの形。がっつり後ろ目の乗り位置と深いキャンバーがあることで、ターンの切れが良くて後半もスッと抜けてくれます。
ウッドコアはORIGINALとHARDの2種類を選べます。
今回乗ったのはHARDでしたが、そんなにガチガチといったわけでもないので、トーションも自由に使えて乗りやすかったですよ。
フラットなバーンでターンを刻みながら、壁にあてこみに行くのが気持ちよかったです。
UNIT mfgの紹介
国内の2大工場のひとつ、ACT GEARで生産されている国産スノーボードブランドです。
アルペンボードで有名なBC Streamも、同じACT GEARで生産されています。
UNIT mfgは、2012年にバックカントリーに特化したブランドとして誕生しました。
古くからレースボードを作ってきたACT GEARの技術が入っているので、滑りがよく安定性が高いカーヴィング性能を持ったパウダーボードに仕上がっています。
HEAD BUTT 155
1本滑り終えて出た感想は「めちゃ硬い」です。先端から後ろまで全体が硬く感じました。
脚力が弱い筆者は、ボードをまったくねじれない。このようなボードは、パタンパタンと倒しながらターンしていくんでしょうね。
中速域でゆるりとクルージングを楽しむ筆者には、ちょっと合いませんでした。
どっしりとかまえて乗れるボードなので、荒れた雪面や急斜面での安定性は抜群です。
RABBIT 158
側面とソールの形状はHEAD BUTTと同じでが、それよりかは扱いやすい柔らかさです。
テールまでしっかり乗り込んでいくと、気持ちよく旋回する感じでした。
一見、動きがもたつきそうな形ではありますが、思いのほか機敏に動けます。
ウサギの耳に似たスリットの影響か、テールはしっかりとした粘りも感じられました。
パウダーランの場面を考えるとピョンピョンとテールではねて雪面から浮いて、商品説明にもあるとおり野ウサギが跳ね回るようなライディングができると思います。
地形遊びでは、壁でスラッシュをあげるのが楽しいボードでした。
SEROW 157
とにかくよく走るボード、というのが第一に感じました。
知らないうちに加速していくので、限界速度が勝手にあがってしまいます。
おおげさに言えば、ボードが宙に浮いている感覚(笑)地形の壁でも進入速度のまま、タン・タタタンと駆け上がっていきます。
かといって暴れたりはしなくて、長いテールでしっかりとコントールでき、爽快に雪面を刻むような感じでターンも壁遊びも気持ちがよかったです。
ちなみにグラフィックは、野性的な山の滑り手(筆者個人が思っていること)でもあるヤットさんがデザインされています。
CARDIFF SNOWCRAFTの紹介
2014年ソルト・レークで生まれた、まだ新しいブランドです。
創設者はSAM BAWDEN。彼が学びを受けているユタ州の山脈、その山を登ること滑ることに最適なスノーボードを作りたいという想いから始まりました。
SAM BAWDENの本業はなんと建築家。コア材の選び方・組み方などには、建築家ならではの知識と経験が織り込まれて設計されています。
また開発の順序も珍しく、スプリットボードを設計してから、ソリッドボードが仕上げられます。
同じモデルに、スプリットとソリッドの両方を用意しているブランドは他には見かけません。
気に入ったスプリットボードでゲレンデでは同じソリッドモデルを滑れる、またその逆もいけるってことですね。
あと、線で描かれた和のグラフィックも魅力的です。
GOAT 158
フレックスは全体的に柔らかく感じました。
なのでスピードを出すとバタつくかなと思いきや、足元は跳ねずにしっかりとしている感覚があります。
おそらく、足元の垂直に交わるように配置されたコア材が効いているのだと思います。
サイドカーブが1050mmと大きいですが、ターンでは普段通り機敏な反応をしてくれて思ったとおりに曲がれました。
ただ、壁遊びでの細かい動きは少しやりづらかった。
どちらかというと、1発ずつ大きなヒットを狙う感じなのかな。
なので、細かい地形でちょこちょこ遊びたい筆者には、サイドカーブが小さめのSWELLかゲレンデクルージングよりのCRANEが合いそうです。
CARDIFF SNOWCRAFT GOAT ENDURO 158cm スノーボ… CARDIFF SNOWCRAFT CRANE ENDURO 158cm スノー… CARDIFF SNOWCRAFT SWELL ENDURO 160cm スノー…CAPITAの紹介
2000年にBLUE MONTGMERYとJASON BROWNによってアメリカで設立されました。スノーボード界のトップブランドのひとつです。
ブランド名にはPER-CAPITA(1人に対して)、ひとりひとりの個性のためになるスノーボードを作るという意味が込められている。
なのでCAPITAには、皆それぞれ違ったスタイルを持つライダーがそろっています。
また、MOTHER SHIPと呼ばれる自然エネルギーを活用した自社工場を持ち、常に高品質な製品を世に送り出し、さらに一歩先をいくスノーボードの開発を続けています。
NAVIGATOR 155
フレックスは、筆者のように衰えたおじさんの脚力にも優しめの柔らかさ。
ボードのねじれが使えて、行きたい方向にしっかり向かってくれます。
今回乗ったサイズは155cmでしたが、もう1サイズ長くしても乗れそうなので、急斜面の安定性を考えるなら158cmがいいかなって思いました。
あと、やっぱキャピタの板は軽くて扱いやすいです。
ハイブリッドキャンバーでテーパードの形状は、壁遊びでも圧力をスムーズに逃がしてくれるので、どんな場面でも誰に対してもナビゲートしてくれそうなボードですね。
まとめ
今回はスノーサーフィンが楽しめる板を紹介してきました。
いろいろ乗ってきて思うことは、パウダーに特化したボードではなくてもスノーサーフィンのような動きができるってことです。
最近のオールランドにこなせる板は、どれも乗りやすくてよくできた仕上がりしてますね。
これからもいろんなボードに乗って、いろんな動きを楽しみ習得したいと思います!
あこがれのスノーサーファーを目指して…
当記事があなたのスノーボード選びに、少しでも参考になれば幸いです。